AレベルもiGCSEと同じように1科目に複数ペーパーある!

マレーシアでA Levelを受験するということ

iGCSEと同じく、Aレベルも1科目1回の受験ではありません!

過去の記事でちょいちょい散りばめてきた「Paper1」や「Paper2」って、いままできちんとご説明してきていないことに気づきました。大変失礼いたしました。iGCSEやAレベルは1科目で複数回の受験日があり、それは私にとって日本の受験との一番の違和感でもありました。日本って1つの大学の入試を1日で複数科目受けなくてはなりませんが、例えば数学は1つの大学で1回だけの受験ですよね。iGCSEやAレベルは、各科目の試験には複数ペーパーがあり、大体2ペーパー(科目によっては3ペーパー)を受験して初めて1つの科目の受験が完了するのです。そして同じ科目の違うペーパーを同じ日に受験することはほぼありません。2021年5/6月シリーズの試験日程が発表されましたが、例えば3科目受験する場合、最大で6回試験を受けに試験会場(=学校)に行きます。それも連日試験というわけではなく、今週は複数科目試験があるけれども来週は1科目しか試験が無い、などと飛び石状態です。ですので、試験が始まってから最後の追い込みができる科目も結構あるわけです。すべての試験が始まってから終わるまで時間がかかるため、1回あたりの試験シリーズが2カ月ある!っちゅーわけです。

ペーパーの違いは「問題形式」「単元」「難易度」など

それでは「Paper1」や「Paper2」の違いって何でしょう?科目によって違うのですが、ある科目は「Paper1」は記述問題、「Paper2」は選択方式問題と、「問題形式」が違ったり、違う科目では「Paper1」は単元AからDまで、「Paper2」は単元WからZまでと、「単元のまとまり」が違ったり、ASレベルとA2レベルで同じ「Paper1」と「Paper2」があっても、ASレベルは基本でA2レベルは応用と、「難易度」が違ったりします。さらに、1科目で3ペーパーある場合、「Paper3」は実験を行い結果を分析し回答する、といったようなトリッキーな試験だったりもします。このほかコースワークも存在しますし、色々なテスト方式で試験が行われるわけです。採点大変だな~、と思ってしまいましたが、そんなことはないです。世界中にいるCAIE(Cambridge Assessment International Education)のセンター(=学校)には、CAIEのトレーニングを受けた「採点者」でもある先生たちがいるわけなので。

iGCSEやAレベルは世界中で受験するため、ゾーンごとにペーパーが違う

過去のPaperをみると、Paper1だけでも「11」「21」「31」などと複数種類存在していることがわかります。以前の記事にて「iGCSEやAレベルには世界を6分割した「管理ゾーン」がある」お話をしたのですが(まだご覧になっていない方はコチラ)、同じ科目でも使用されるPaperはその管理ゾーン毎に違うんです。どうやら下1桁はペーパーナンバーで、10の位の桁はゾーンの違いのようです。過去問を解くときにどのナンバーを使えばよいか迷ってしまいそうですが、生徒はどのペーパーナンバーが自分の対象か知っているはずですので大丈夫です!